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サントリー美術館
サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 :六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
「東京ミッドタウン」 21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


In Commemoration of the Opening of the New Kabukiza
Kabuki : Theaters during the Edo Period

歌舞伎座新開場記念展
 ― 江戸の芝居小屋 ―

 江戸時代に花開き、現代まで息づく歌舞伎は、日本を代表する伝統芸能として、様々な変遷を経て発展してきました。 その歌舞伎の大きな特徴の一つに、劇場内で行われる <役者> と <観客> の応酬があります。 歌舞伎の歴史は、この <役者> と <観客> と結ぶ <劇場> を中心に展開してきました。

 本展では、2013年4月の第五期歌舞伎座新開場を記念し、近世における芝居小屋から、現在へとつながる歌舞伎の劇場空間が成立するまでの歴史を、絵画作品を中心に展観します。

 また、役者のブロマイドであった役者絵や、役者の愛用品、歌舞伎役者の紋や舞台衣装から影響を受け江戸で流行したファッションなどにも焦点を当て、歌舞伎の発展を支えてきた <役者> と <観客> の姿が浮き彫りに展示されています。


会期: 2013
2/6(水)~3/31(日) 展覧会は終了しました。
※作品保護のため、会期中展示替えがあります。
休館日:毎週火曜日

開館時間:10時~18時 (最終入館は閉館30分前まで) ※金・土は20時まで開館
※3月23日(土)は 「六本木アートナイト2013」 のため24時まで開館
※開館情報は今後の状況により変更する場合があります。詳しくはホームページで公開しています。

会場:サントリー美術館 六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階


心踊る祝祭空間として花開いた <劇場> の歴史

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

歌舞伎 ―江戸の芝居小屋―

Kabuki : Theaters during the Edo Period
歌舞伎座新開場記念展
歌舞伎―江戸の芝居小屋―
'2013 2/5 プレス内覧会の模様


     ―本展覧会 「News Release」 「歌舞伎―江戸の芝居小屋―:カタログ」より抜粋して掲載しています―
「展示構成」

1603年に京都で阿国の一座による 「歌舞伎踊り」 が始まり、間もなく江戸でも披露され、京都でも江戸でも女歌舞伎、遊女歌舞伎が盛んになっていった。 阿国歌舞伎の要素を引き継ぎながら、江戸の歌舞伎は寺社の門前や、大名屋敷でも、歌舞伎、浄瑠璃はしばしば上演され、江戸の劇場空間は市中全域に及んでいたが、江戸時代に芝居が上演される劇場が常設されているのは、堺町と葺屋町(現在の人形町3丁目辺り)で、1648年頃二つの町を 「二丁町」 と呼び、そこが芝居町になり、江戸演劇のセンターといってもよい歓楽街であった。 全三章による展示構成により、江戸歌舞伎と江戸の芝居小屋が明らかにされる。


第一章 劇場空間の成立

第一章 劇場空間の成立
 歌舞伎の芝居小屋は、江戸時代の人々にとって、非日常的世界へと誘う夢の空間でした。本章では、歌舞伎芝居の祖とされる出雲阿国の舞台姿や、京の名所として芝居小屋を捉えた絵画をはじめ、幕府公認の芝居小屋・江戸三座の一つである中村座を描いた菱川派の肉筆画、西洋の遠近法を駆使して劇場内部を描写した浮世絵などを通じて、当初は社寺の境内で行われていた歌舞伎が、仮設の舞台、そして、複雑な舞台装置を備えた常設の芝居小屋を獲得していくまでの流れを追います。

重要美術品 阿国歌舞伎草紙 一巻 桃山時代 17世紀初頭 大和文華館蔵


第二章 歌舞伎の名優たち

第二章 歌舞伎の名優たち
 歌舞伎役者たちは、江戸時代の人々にとって憧れのスターでした。新しい芝居が始まるたびに、役者の舞台姿を描いた浮世絵が多数制作され、人々は贔屓役者の役者絵をこぞって買い求めました。
 本章では、役者のブロマイドであった役者絵や役者の愛用品を通して、名優たちの華々しい活躍の様子を鑑賞します。

・役者はんじ物 市川圑十郎 歌川国貞画 大判錦絵
江戸時代 文化9年(1812) 千葉市美術館蔵


第三章 芝居を支える人々

第三章 芝居を支える人々
 歌舞伎の舞台では、<観客> が大きな役割を果たしています。公演中の役者への掛け声はもちろんのこと、襲名の際のバックアップ、新しい衣装の手配、他の観客の動員など、特定の役者を組織的に後援する 「贔屓連中」 のシステムが、江戸時代にはすでに確立していました。
 本章では、歌舞伎役者たちを支えた 「贔屓」 の観客の様子、歌舞伎の舞台から影響を受けて江戸市井で流行したファッションなどを取り上げ、歌舞伎の発展を支えてきた <観客> の姿が明らかにされます。贔屓の観客は、役者にとっても重要な存在でありました。

・『江戸客気圑十郎贔負』 烏亭焉馬著 一冊 江戸時代 天明9年(1789)
国立国会図書館蔵



第五期歌舞伎座イメージ

第五期歌舞伎座イメージ

隈 研吾 設計 「21世紀の歌舞伎座」
― 歌舞伎400年の歴史は、劇場空間の変遷の歴史でもあります ―

【2013年4月2日(火)、歌舞伎座新開場】
 隈 研吾氏設計による新しい歌舞伎座。 「時間の継承」 ―江戸時代から歌舞伎が積み重ねてきた歴史という時間の継承が大きなコンセプトです。
 第四期歌舞伎座の伝統を受け継ぎながら、オフィスビルの 「歌舞伎座タワー」、「歌舞伎座ギャラリー」 などを兼ね備えた複合施設が 「GINZA KABUKIZA」 と命名されました。
 新しい銀座の世界に向けた日本文化の発信拠点として誕生します。


お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、朝日新聞社
協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス
特別協力:松竹株式会社、株式会社歌舞伎座、松竹大谷図書館、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館


参考資料:NEWS RELEASE No.11607、「サントリー美術館ニュースvol.243」、「歌舞伎」カタログ他。
※写真撮影などの掲載は、主催者の許可を得て行っております。

※画像の無断転載禁止


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